令和2年6月1日より高齢者の肺炎球菌感染症の定期接種が始まります。
肺炎は日本人の死因の3位(2015年)となっており、年間12万人が肺炎で亡くなっています。
また、肺炎で亡くなる方の95%が65歳以上の高齢者で占められています。
特に肺炎球菌は成人の肺炎の25〜40%を占めており、肺炎の原因とて重要な細菌です。特に高齢者や慢性疾患をお持ちの方にとっては重篤化することもあり注意が必要となります。
そこで、平成26年10月1日より高齢者の肺炎球菌ワクチン接種が予防接種法に基づく定期接種になりました。この制度では今までこのワクチンを受けたことがない方を対象に定期接種の機会を設けています。
年齢によって、対象となる年度においてのみ定期接種の公的助成が受けられるようになっています。
もちろん、公的助成を受けないのであれば、どの年齢でも接種可能です。
肺炎球菌ワクチンの免疫(抗体)は5年以上持続するといわれています。また、このワクチンは毎年接種するインフルエンザワクチンとは異なり、再接種には5年以上の間隔をあける必要があります。5年以内に再接種を行うと副作用が強く出ることがありますので注意が必要です。
テレビコマーシャルでも宣伝していたこともあり、ご存知の方も多いと思いますが、詳しいことは医療機関までご相談ください。
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